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成せばなる、成さねばならぬ何事も

公開日: : 最終更新日:2018/02/26 ゆうき通信

上杉鷹山(うえすぎ ようざん)をご存知でしょうか?江戸時代中期の出羽国米沢藩(今の山形県)9代藩 主ですが、名前を知らない人もこの言葉は聞いたことがあると思います。

『成せばなる、成さねばならぬ何事も 成らぬは人の、なさぬなりけり』

この有名な言葉は上杉鷹山の名言のひとつです。上杉鷹山はあの上杉謙信の子孫にあたります。(といっても実際は養子ですが)もともと120万石でしたが、関が原の戦いで破れ30万石、15万石と減らされ、藩 の収入は減ったのに家臣の出費が多く、上杉鷹山が家督を継いだときには大きな借金をかかえていまし た。収入を増やそうと農民に重税を課し、武士は「借りたるものを返さず、買いたる物も価を償わず、廉恥 を欠き信義を失い」という状態。農民は生活が苦しすぎて 子供を間引くという悪い習慣が横行し、逃亡 する領民も多くいたそうです。

上杉鷹山は、財政を立て直すために質素倹約を掲げ、一方で他藩から講師を招き教育にお金を使いま した。名産品がなかった米沢藩に養蚕・織物・陶磁器・和紙などの産業を育成し、自ら率先して武士に鍬 を持たせ、農業改革も行います。
上杉鷹山が家督を譲るときに、藩主の心得として渡したのが『伝国の辞』が

一、国家は先祖より子孫へ伝え候、国家にして我私すべき物にはこれなく候
一、人民は国家に属したる人民にして、我私すべき物にはこれなく候
一、国家人民のために立たる君にし、君のために立たる国家人民にはこれなく候

経営者にとってこの「国家」は「会社」にも例えられます。会社は自分のためにあるのではなく、社員のため にある。ケネディ元大統領も上杉鷹山を尊敬していたそうです。

 

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