マレーシアの製造業訪問
こんにちは ゆうきカンパニーの坪内利文です。
製造業の実態を知りたくて、最近はアジアを中心に、海外の展示会や工場を見学させてもらったり、現地の人の話をお聞きしたり、現地の文化に触れたりしています。今月の頭にはマレーシアに行ってきました。
マレーシアは、1年を通じて平均気温27度。少し暑いですが、日本の真夏ほど暑くなく、日が暮れると涼しくなるので一年中半袖で過ごせます。人口3,200万人、面積は日本の0.9倍。多民族国家で、マレー系が約70%、中国系が20%、インド系が10%。宗教も、イスラム教を中心に、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教など様々な人達が住んでいます。
聞いた話によると、マレー系の人同士で話をする時はマレー語、中国系の人たちは中国語、インド系の人たちはヒンドゥー語で話をし、みんなで話をする時は英語を使うそうです。だからみんな2カ国語以上は話せるんですね。
今回マレーシアに行ったのは、私のクライアントの取引先がマレーシアにあり、その工場を見せてもらうのが主な目的です。しかし、取引先の関係上、残念ながら工場の写真は公開できません。
マレーシアには日本の製造業も割と多く進出しているのですが、私の周りではマレーシアの工場の話をあまり聞きません。どんな工場がどのように稼働しているのか知りたかったのです。
1970年代頃から家電、精密機械などの製造メーカーが、人件費の安いマレーシアに進出しました。
松下、ソニー、日立、キヤノンなどです。
しかし、最近は人件費が上がってきて昔ほどのコストメリットがなく、製品の質でいうとやはり日本国内の工場には勝てないため、製品を配送にかかるコストや時間を考えると、マレーシアで作って日本に輸入するのはあまりメリットがないそうです。
以前は製造業を中心に日本から毎年100社程度の企業が進出していたようですが、最近では、年間20-30社程度で、企業の業種も製造業ではなくサービス業が中心になってきたそうです。
吉野家、すき家、一風堂、スタバ、ダイソー、ユニクロなどの企業が進出しているようです。
昔は安い労働力を使った「生産拠点」として見ていたのが、最近は商品を販売する「市場」として見るように変わってきたんですね。
グローバル企業は、ASEANのほぼ中心にあるマレーシアを生産拠点にして、ASEAN各国に商品を販売しているようですが、中小製造業がこれから安価な労働力を求めるのであれば、ベトナムやミャンマーなどの国を選ぶことが多いようです。
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