ウラジオストク視察旅行2019
2019年7月18日-21日に、日本から一番近いヨーロッパであるロシアのウラジオストクに行ってきました。
大阪西淀川区の製造業の集まりであるNKKの研修旅行です。
関西国際空港からは、ウラジオストクへ週2回の直行便があります。直行便ならなんと2時間10分でロシアに着いてしまいます。千歳空港に行くのとそんなに変わりませんね。ロシアってそんなに身近なんですよ。ロシアを訪問するにはビザが必要ですが、ウラジオストクだけであれば、ビザもネットで申し込むだけ。とても簡単でしたよ。
ただし、今回の私たちは直行便の日程が合わず、往復とも成田経由だったので、ほぼ1日がかりでしたが。
ここでロシアの基本情報です
人口:1億4500万人
面積:1700万平方キロメートル(日本の45倍)
通貨:ルーブル(1ルーブルが約2円)
宗教:メインはロシア正教(キリスト教)
ウラジオストクは7月の気温はだいたい大阪の5月ぐらい。晩は少し肌寒いぐらいで、過ごしやすかったです。ですが、冬場はマイナス20度になることもあり、海が凍ってずっと沖まで凍った海の上を歩いていけるそうです。
人口60万人ですが、住民票を移さずに住んでいるロシア人も多く、実際は100万人ぐらいいるとのことでした。(ガイドさん情報)1家に自動車がだいたい2-3台あるそうで、渋滞緩和のため信号がほとんどなくて、一方通行が多かったです。信号がないので、道路を渡ろうとすると自動車はすぐに止まってくれます。大阪の人たちも見習ってほしいと思いました。
ウラジオストクで走っている自動車のほとんどが日本の中古車でした。日本車率はほぼ日本と同じ。もしかすると日本より多いんじゃないかという感じです。道路は右側通行なので、ちょっと運転しにくいんでしょうがね。
中古車は、ロシアの日本への玄関口であるウラジオストクの大きな産業の一つになっているんでしょう。ウラジオストクは19世紀まで清国の支配地域でしたが、1860年に北京条約でロシア帝国になりました。太平洋側で凍らない港としてロシアにとって重要な港町で、軍事拠点となりました。
また、有名なシベリア鉄道の最終駅で、始点となるモスクワから9288km。列車で一週間かかるそうです。昔の日本人はヨーロッパに行く時に日本海側から船でウラジオストクに渡り、シベリア鉄道でモスクワ、そしてヨーロッパへと渡っていたんですね。NHK大河ドラマで放映されている「いだてん」でも、金栗四三がストップホルムオリンピックに出場するためにシベリア鉄道を使っていました。
「ウラジオストク」ですが、本やネットで「ウラジオストック」とか「ウラジオストーク」とかバラバラに書かれています。
一番多いのは「ウラジオストク」のようでしたので、今回は『ウラジオストク』にしておきます。
「ウラジ」は「支配する」
「ヴォストーク」は「東」
を意味していて、ウラジオストクは、「東を支配せよ」という意味だそうです。ウラジオストクを拠点に東に勢力を伸ばしたかったのですね。
物価は日本より少し安いなという感じでした。料理ですが、今回行ったレストランはどこもとても美味しかったです。特にシーフードのチーズリゾットが抜群でした。食べすぎて多分体重がかなり増えたと思います。1点だけ残念だったのは、瓶ビールを頼むと高い確率で常温の状態で出てきました。寒い国なので日本のようにキンキンに冷やすという習慣がないのかもしれませんね。
主な産業は造船業と漁業、そして軍港関連産業だそうです。医療施設を訪ねましたが、とても広く、最新の設備がありました。
旅行客ですが、韓国人がとても多かったですね。それから中国人。日本人は滞在中3組ぐらいしか見かけませんでした。家電製品の多くは韓国製。ホテルのテレビもLGかサムスンで、シャープやパナソニックなど日本の家電は全く見かけませんでした。韓国パワーですね。
ロシア人の多くはクールに見えましたが、市バスで隣りに座った一見冷たい感じのする少年は、降りるバス停を優しく教えてくれました。実際は優しい人が多いそうです。
街は昔からの石造りのヨーロッパ風の建物が多く、歴史を感じました。金曜日と土曜日の夜は広場で若者たちが朝方まで大きな声で騒いでいました。うるさくてよく眠れませんでしたが、多分短い夏を満喫しているんでしょうね。
周りにはロシアに行ったことがある人が1人(アメリカ人)しかいなかったので、ロシアの情報もよく知りませんでしたが、行ってみると色んなことがわかりますね。
今回はウラジオストク情報でした。
大阪から2時間ちょっとで行けるヨーロッパ。一度行ってみてはどうでしょうか?
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