以前テレビで、内戦が続くアフリカの国についてのドキュメンタリー番組があり、1人の少女を取り上げていました。彼女は内戦で住む家も、両親も、兄弟も何もかも失い、自分でさえ明日生きていられるかどうかわからないというどん底の生活のように見えました。しかし、本人は笑顔でとても元気いっぱいだったのです。
不思議に思った日本人スタッフが彼女に質問しました。「あなたはなぜそんなに幸せそうなんですか？」それに対して少女はこう答えました。「私の夢は明日も生きていることなんです。だから今日生きていられるだけで幸せです。」
それを見た時にとてもショックを受けました。自分は毎日３食食べ、温かい布団で眠り、何不自由なく生活することができる。それだけで幸せなはずなのに、毎日小さなことに腹を立て、イライラし、不平不満を並べている。なんと小さな人間なのだろうと。
まずは現状のあらゆることに感謝しないといけない。そう強く思いました。そしてそれからは心に少し余裕が生まれたような気がします。
しかしそれでもまだ、ちょっとしたことで不安になったり、腹を立ててしまうことがあります。そんな時にはこの少女のことを考えながら一呼吸おいて「感謝感謝！ありがとう！」と唱えるようにしています。そうすると心がとても落ち着きます。そして、その感謝の気持ちを家族や周りの人たちにも伝えていきたいと思います。
