50円からできる中小製造業のIoT化

IoT(Internet of Things)とは、「モノのインターネット」。インターネットに様々なモノを接続することを 意味しますが、国は中小製造業もIoTに取り組みなさいと号令をかけています。しかし、大手ならわかりますが中小製造業でどう対応すればいいのだろう?と疑問を持っていました。ところが先日、IoTで大成功を 収めたという旭鉄工の木村社長の取り組みが紹介されていました。

取引先からの注文が増えたが、設備投資するお金がない。そこで、現状の設備だけで生産効率を上げる 方法を考え、実行したそうです。例えば、異常を示すランプが備え付けられている機械ならば、そのランプ の横に1個50円の光センサをガムテープで貼り付け、異常があることを無線で知らせる仕組みを作ったり、 製品を作るために台が動いている機械ならば、そこに磁気センサを取り付けて1個できるのにどれだけの 時間がかかったかを数値化します。それらのデータを元に効率を上げるにはどこをどう改善すればいいかを明確にして秒単位で効率を上げました。その結果、設備投資としては4億円、労務費は1年で1億円の 節減効果があったそうです。

IoTを使って具体的な数値がわかったことで、効率化のための様々なアイディアが生まれてきたようです。 IoTというと少し難しいというイメージがありますが、50円からできる取り組みもあるんですね。お金をかけ なくても、まずは現状で何ができるかを考えてみることが大切だと思いました。

動画があるのでぜひ見てみてください。