先日テレビで放送していたある番組でのことです。
テレビ局のディレクターがある家族の家に訪問して、その家の子供の運動会のビデオをいっしょに見ながら話をしていました。小学1年生ぐらいの男の子(息子)が徒競走で走っています。その息子は6人中5位でゴールしたんですが、そのビデオの中で両親は、まるで金メダルでも取ったかのように大喜びをしていました。
1位でゴールしたのなら喜ぶのはわかるのですが、5位でゴールしてなんでそんなに喜ぶんだろうと少し不思議に感じていたのですが、テレビ番組の中でその理由が明かされました。
実はその子は生まれたときから足が不自由で、医者には一生走ることはできないだろうと言われていたそうです。生まれてすぐに足の大手術をして、その後も矯正のための装具をつけて育ちました。でも手術やその後の訓練により、歩けるように、そして走れるようにもなりました。
そしてこの運動会。
もしかすると一生歩くこともできないかもしれないと思っていた我が子が運動会で他の子供達と同じように元気よく走って、しかも6人中5位に入ることができた。
この話を聞いて両親が大喜びしていた理由に納得ができました。どんな親だって大喜びするに違いありません。走れることは当たり前。毎日ご飯が食べられるのは当たり前、毎日温かい布団で寝られるのは当たり前、当たり前と思っているなにげないことすべてが実は当たり前ではないかもしれない。
当たり前とは実はとてもありがたいことなんじゃないかと改めて感じました。