先日テレビを見ていたらダンボール家具を使う人達の紹介をしていました。
段ボールというと「箱」というイメージがありましたが、災害時の避難所でダンボール製の間仕切りを使ってプライベート空間を作ったり、ダンボール製のベッドが使われたりしていましたね。
このダンボール家具が進化していて、最近はダンボール製の机や椅子、タンスなどが作られています。
ある夫婦は今まで使っていた木製の家具を廃棄して、わざわざダンボール製のタンスや机を購入していました。それらのダンボール家具は決して安くはありません。安い家具を買うよりもずっと高いんです。
どうしてわざわざ高い家具を廃棄して、これまた高いダンボール製の家具を購入したのだろうと思ってみていたら、その夫婦は終活をしていたんです。
終活とは「人生の終わりのための活動」の略で、自分が死ぬ時のための準備やそこに向けた人生の総括を意味する言葉です。
そのご夫婦は、もしも自分たちが死んだ時に木製の大きな家具を廃棄するのは大変なので、廃棄しやすいダンボール製の家具を購入していたんです。
このテレビを見るまでは、こんな目的でダンボール家具を買う人がいるとは夢にも思っていませんでした。
人によって色々な考え方がありますし、時代が変わるにつれて生活様式や人々の意識もどんどん変わってきます。今までの常識は通用しなくなります。
自分たちが扱っている商品も、今まで考えられなかったような使い方がされるかもしれませんし、そこに大きなビジネスチャンスがあるかもしれませんね。