影響の輪と関心の輪

私のバイブルといってもいい書籍『7つの習慣』は、スティーブン・R・コヴィー博士によって書かれた、自己啓発本のベストセラーで、人生を幸福へと導く成功哲学です。その本の中に、『影響の輪と関心の輪』についての話が出てきます。

自分の周りには自分を中心に影響の輪と関心の輪があります。影響の輪とは、自分が影響を及ぼすことができる範囲を表す輪で、関心の輪とは、自分の周りで自分に影響を及ぼすけれども自分ではどうすることもできない範囲の輪です。

「関心の輪」に集中することで悩みがぐっと減ります。

 

関心の輪に入るのは、例えば「米中貿易摩擦」。顧客が中国で販売される設備を作っていて、自社はその部品を作っているとします。中国で設備が売れなくなれば当然顧客からの注文もなくなり、自社の売上も下がることになるでしょう。会社として影響を受けますが、だからといって自分が米中貿易摩擦を何とかすることはできません。台風や過去に起こったことなどもそうですね。

自分ではどうすることもできないが気になること。

そして「影響の輪」とは自分が影響を及ぼすことができるものです。

会社の整理整頓ができていなくて、欲しい道具や図面がなかなか見つからないといった場合。社内で3S活動を行うことでみんなが効率よく仕事ができるようになるでしょう。既存の顧客からのリピート注文が減ってきたのであれば、既存顧客に営業活動をしたり、ホームページを更新して新規顧客獲得のために活動することで、新しい売上が増えるかもしれません。

 

自分でコントロールすることができることとコントロールできないことがあります。でも多くの人は自分ではどうすることもできない「関心の輪」に心を奪われ、中国の景気が悪くなったから顧客からの注文が減ったどうしよう どうしよう と悩んでしまいます。

でも、そんなことで悩んでもどうしようもありません。

コントロールできないことで悩むのではなく、

コントロールできることを考えましょう。

コントロールできる「関心の輪」に集中しましょう。

というのが「影響の輪と関心の輪」で教えてくれていることです。

 

他人は変えられないが、自分は変えられるといいます。

成功するためにはまず自分が変わる必要があるんですね。