顧客の立場でホームページを見直す

2019年も大変お世話になり、ありがとうございました。
2020年もよろしくお願いします。

 

先日ある方がホームページの運営について相談に来られました。その方は、ホームページであるニッチな商品を販売しておられます。

5年ほど前までは競合も少なく売上も調子が良かったそうですが、最近競合が増えてきて売上がジリジリと減ってきたそうです。
そこで売上を回復するためにアドバイスが欲しいとのことでした。

色々と話を聞きながら、顧客の立場でホームページを見てみると、重大な問題があることがわかりました!

 

今ではほとんどものがネットで買えるようになってきています。
すごくニッチな商品、すごくマニアックな商品も、ネットで探すと見つかることが多くなってきました。

これまで買ってくれる人が少なくて、店舗としては商売が成り立たなかったものも、ネットで販売すれば日本中、さらには世界中の人が購入してくれるチャンスが広がってきています。

しかし、逆に競合が増えてきているのも確かです。個人が簡単にネット通販を始められる時代だからです。

2000年以前からホームページに力を入れ始めた会社は、先行者利益を得ることができていましたが、単に競合がなかったから売れていたんだとしたら、競合が増えることで売上が減ってきます。以前と同じようにがんばっているのではだめで、常に進化していく必要があります。

 

さて相談に来られた方に話を戻します。
ある看板商品の売上が最近特に落ちてきました。

その商品のキーワードではGoogleで以前からずっと1位をキープしてるのですが今年の頭あたりから売上が下がってきたそうです。

そこで、ターゲットを明確にしながら、そのターゲットの気持ちで色々と考えてみました。

実際にそのキーワードで検索してみると、確かに1位にそのサイトが表示されています。
しかし、その1位に入っているページをクリックすると、新商品を発売したことで廃版になった商品のページだったんです。

そのページから新商品のページへリンクが張られていたのですが、ページの下のほうにありわかりにくくなっています。

しかも商品の画像の上に大きく「販売終了」と書かれていたので、初めてみた人の多くは、「販売終了なんだじゃあ他のお店に行ってみよう」と思ったのだと思われます。

新商品を発売した時期と、売上が減ってきた時期も重なっていました。

自社のホームページ、いつも見ているようで、実はしっかり見ていないものです。

この年末は一度自社のホームページをゆっくり見直してみてもいいかもしれません。