トヨタの「豊田社長年頭挨拶 ~一歩踏み出した人たちへ~」という動画を見ました。
2018年にラスベガスで開催されたエレクトロニクスショーで、トヨタは「e-Palette」という自動運転車を発表しました。人を乗せて無人で目的地まで運んでくれるコンセプトカーです。
そしてここで豊田社長は、「トヨタは自動車メーカーからモビリティの会社になる」と宣言しました。
今後自動車は所有からライドシェアに代わり、マイカーの台数も半減するとも言われています。さらには、電気自動車が普及し、これまでのように優位に立つことは難しいでしょう。
だから自動車を作って売るだけではだめだと。トヨタは移動手段の総合会社になろうとしているのだと思います。
■静岡に未来都市をつくる
トヨタは、静岡県裾野市にある東京ドーム15個分の広さの工場跡地に2000名ほどの人が暮らす巨大な未来都市をつくる計画をしています。
この都市には3種類の道路があり、
・スピードが早い完全自動運転の道路
・歩行者とスピードの遅い車両が共存する道路
・歩行者専用道
それぞれが網の目のように交差し、織り込まれるので、Woven City(織る街)と名付けられたようです。
自動運転の自動車やAIセンサー、ロボットなどの最新の技術が盛り込まれ、地下には貯蔵施設、水濾過、配送システムなどが配備され、宅配物は地下の通路を伝って無人で家まで届けられる。そんな未来のスマートシティ。
未来に向けたトヨタの実証実験の街です。
トヨタがつくる未来都市「Woven City(ウーブン・シティ)」イメージビデオ
そして豊田社長は、先の年頭挨拶の動画の中で、強い口調で社員に訴えていました。
豊田社長年頭挨拶 のこの部分
こんな大企業の社長がこんなにも厳しい話しをするのかと驚きました。
最大手の自動車メーカーであるトヨタでさえ、こんなにも将来に対する危機感を感じて、新しいことにチャレンジしているんですね。
当然中小企業も危機感を持って経営に取り組んでいく必要がある。
昨日と同じことをやっていてはだめ。
常に新しいことにチャレンジしていかなくてはと強く感じています。