コロナ禍で外出ができない中、色々と新しいサービスが生まれました。
オンライン授業、オンラインセミナー、バーチャル展示会、オンライン料理教室などなど、中には面白そうなサービスもたくさんあります。
中にはオンラインツアーといって、バーチャルで旅行が楽しめるサービスも生まれました。
で私は、知人の娘さんが企画された日本初のコトバスツアーオンラインバスツアーに参加してみました。
こういうのは聞いて頭で理解しただけじゃだめで、やっぱり体験しないと面白さがわかりませんからね。
私が申し込んだバスツアーは四国の真ん中へん、かずら橋で有名な徳島の祖谷渓へのバスツアーでした。
オンラインバスツアーと言うだけあって、バーチャルでバスで旅行します。
申し込むと事前に旅行のしおりなんかが送られてくるんですが、その中には「シートベルト」が入っていました。2枚の紙でできていて、自分でノリで張り合わせるんですが、こういうのがあるとさらにわくわく感が高まりますね。
そして、旅行の前日の晩には、クール便でこんな地元の名産品が送られてきました。
生そば、ゆず味噌、ゆずジュレ、そば米ぞうすい、こんにゃく、そしてなぜか妖怪村のマスキングテープ。
少し前に申し込んだんですが、ギリギリまで届かないというのもいいです。早すぎると先に食べちゃいますもんね。
そして時間になると、ZOOMというテレビ会議システムを使って参加します。
僕はより臨場感を出すために、メインの画面はサイズの大きいテレビにつないで、他の参加者が写っている画面は手元のパソコンに映るようにしました。
参加者は15名で、それぞれが顔を見ながら参加します。参加者も全国色んなところから参加されています。関東の人が多かったようですが、なんと中にはモルジブからの参加者もいました!
雰囲気を出すために、カメラの背景はバスの風景にします。もちろんシートベルトもしてね。
このツアーを企画したさきちゃんが添乗してくれました。
彼女はとても聡明で、参加者のいろんな質問にテキパキと答えていきます。
運転手は若くて可愛い、ゆめちゃん。ちゃんと制服を着ています。
※実際は運転手ではありません。
そしていよいよ出発。
コトバスツアーは琴平バスという香川県を拠点にするバス会社の関連会社で、ツアーは、香川から祖谷渓までのバスの旅になります。
途中からはなんとバスガイドさんも乗ってきて、実際のバスのコースを動画で見ながら、リアルタイムで窓から見える景色を解説してくれます。
本物のバスガイドさんだけに、話もうまいし、歌もうまい。
※実際にはすでにバスガイドは退職されて、今は地元の観光協会の仕事をされているそうです。
かずら橋につくと、実際のリアルタイムのかずら橋を中継してくれました。
これがオンラインツアーの醍醐味ですよね。
実際には行っていないのに、行った気になれる!
そして、いっしょに参加している人たちの表情も見れます。
そしてクライマックスは、前日届いたそば米ぞうすいをみんなで一緒に食べる!
みんなでいっしょに「いただきます!」とか言うのかと思って待ってたら、みんなどんどん先に食べてるじゃないですか。僕も慌てて食べました。お米じゃなくてそばでできているみたいなんですが、これも素朴な味で美味しかったですよ。
ツアーが終了すると、希望者だけ残って雑談会がありました。
Youtubeなどの動画は一方的に見るだけですが、オンラインツアーは、リアルタイムに参加者同士が交流できるのがとてもよかったです。
次は実際にリアルで参加したいなと思える本当に楽しいツアーでした。
ここからはビジネスの話です。
僕が参加したツアーは、定員15名で4,980円。
合計売上 約75,000円で時間は1時間半。(実際は2時間)
事前にシートベルトやガイドブックを送ったり、前日に食品をクール便で届けたりと結構原価はかかっていると思います。
そして、ツアーにはプランナー、運転手役、バスガイド、そして現地から中継をするスタッフなど結構な人数が必要です。
これだけで採算が取れるかと言われると少し疑問ではありますが、実際の運行ができないこの時期にオンラインツアーを体験してもらうことで、バスツアーが再開したときにはリアルのバスツアーに参加したいと思ってくれる人が少なくないと思います。
そして何より、日本初のオンラインバスツアーということで、テレビなどのメディアには引っ張りだこでした。
私が聞いた時だけでも1週間に4回ぐらいテレビに出ていました。
これを広告費に換算すると数百万円~千万円の効果になると思います。
全国にコトバスツアーという会社を知ってもらうよい機会になりました。
このツアーを考えてから開始するまで1ヶ月程度というスピードだったそうです。
誰よりも先にやる、日本初、世界初というのはインパクトが違いますね、。
この時代、スピード感が大切です。
自分たちも見習わないといけないと思いました。