どこにでもあるものでも売り方を変えるとビジネスチャンスがある

先日広島に行ってきました。
私は大学まで広島だったので今でも広島カープのファンです。

そして以前から行きたかったビールのお店があって、なかなかチャンスがなかったのですが、今回やっと行くことができました。

そのお店の名前は「重富」。
本店とは別に広島駅前にもお店ができたのでそちらに行ってきました。

この「重富」。
大阪に住んでいる私でも知っているぐらいビールが楽しめることで有名で、大繁盛しています。

どんな珍しいベールを売ってるんだろうと思われるかもしれませんが、こちらで売っているのは一般的な大手メーカーの生ビールだけ。しかもビールは一種類だけで、ビール以外は何も売っていません。

大手メーカーの生ビールなら売っているお店はいくらでもあります。しかもつまみも売っていないビールだけのお店だというのに私が行ったときには行列ができていました。
大繁盛ですね。
どうしてこんなに繁盛しているのでしょう?

ビールは注ぎ方で味が変わるってご存知でしたか?実はこのお店は、ビールの注ぎ方に究極にこだわったお店なんです。

●ビールスタンド重富
http://sake.jp/beer_stand/ekie/

一度つぎ
二度つぎ
三度つぎ
マイルドつぎ
シャープつぎ
ミルコ

など1つのビールで様々な味わいを楽しむことができます。

私は二度つぎと三度つぎを飲んでみましたが確かに味が違いました。
三度つぎのほうがマイルドでトゲがなくなる感じです。

 


二度つぎ
2208-02
三度つぎ

 

同じビールでもこんな楽しみ方ができるんですね。ビールは注ぎ方で味が変わると聞いたことがある人は多いかもしれませんが、注ぎ方だけにここまでこだわったお店は他に聞いたことがありません。何かを極めることでそこに市場が生まれるということではないでしょうか。

今度はまた友人を連れて行って他の注ぎ方でも飲んでみたいと思いました。そして、私がこのゆうき通信に書いているように誰かに教えたくなりますね。
これってすごく大事です。

思わず誰かに話したくなるお店、会社。

仕入れているものが他社と同じだから差別化は難しい。
使っている設備が同じだから他社も同じ加工ができる。
そんなふうに思ってしまいがちですが、そこに自社ならではの何かをプラスして、売り方を変えることで自社独自の強みを出していけるに違いありません。