明石海峡大橋の塔頂見学

世界最大級の吊り橋「明石海峡大橋」のワイヤーを支える主塔の上に登るツアーに参加してきました。

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明石海峡大橋は、吊り橋として1998年から長らく世界一の長さを誇っていましたが、今年トルコのダーダネルス海峡の吊り橋に一位の座を明け渡しました。明石海峡大橋は全長3,911m、海上に2本の主塔があり、その2つの主塔の間の長さが1,991mで世界一でした。ちなみに抜いたトルコのダーダネルス海峡の吊り橋は、2,023mだそうです。

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これまでは本州側の主塔に上がるツアーだったそうですが、こちらのエレベーターが工事中ということで今は淡路島側の主塔に登りました。ツアーは5人までの1グループ単位で申し込みます。今回のツアーは、全員で30名ほどでした
橋の淡路島側の付け根にあるアンカレイジ(コンクリート構造部)の下に集合し、まずは橋の高さまで階段で上がります。

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自動車が走る道の下に道があり、グレーチングのような鉄格子の道で、もちろん下が丸見えです。そこを主塔までの960mを歩いていきます。

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参加者の中でお一人、高いところが得意でないらしい女性がいて、男性に手を引っ張ってもらいながら歩いていました。高所が苦手な人は怖いかもしれませんね。
主塔から上へはエレベーターで登ります。主塔の高さは300mで、ほぼあべのハルカスと同じ高さですが、上まではあっという間でした。
そしていざ主塔の上から下を覗きます。絶景!

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神戸方面

淡路島方面

淡路島方面

 

自動車が豆粒に見えます

自動車が豆粒に見えます

神戸から淡路島にはこの橋を使って、水道管や光ケーブルも繋がれています。阪神淡路大震災があったのが1995年、明石海峡大橋が開通したのが1998年です。1995年の大震災のときにはすでにこの主塔は建っていたそうですが、地震で明石と淡路島との間がなんと80cmも広がったそうです。工事には支障がなかったのでそのまま建築が進められたそうですが、今またこのような災害があって海峡の間が伸びたり縮んだりすると水道管も壊れてしまいそうですね。でも、そうならないようにちゃんと仕組みがあります。

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配管をただまっすぐに伸ばすのではなく、途中でこのようにこの字型にすることで伸びたり縮んだりするようにできてるんです。なるほどですね。

この橋は左右の2本の長いケーブルで支えられています。このケーブルは修理することができないそうで、錆びて劣化してしまうと橋自体がだめになってしまうそうです。ケーブルが錆びないように、エアコンで乾いた空気を24時間供給し続けているそうです。色々と考えられてるんですね。

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また金属のケーブルは当然温度が上がると伸びて、寒くなると縮みます。だから夏に比べて冬はケーブルが短くなり、橋の中央の高さも高くなるそうです。面白いですね。とこのようなお話をガイドさんが教えてくれます。実はこのガイドさんは、明石海峡大橋の建築に携わった技術者の方々で、詳しいはずです。何を聞いても答えてくれます。

明石海峡大橋ツアー

こんな経験はなかなかできません。建物や工場の裏側を見れるのはとても面白いです。またこのような見学に行きたいです。面白い場所があればぜひ教えてください!