町工場の下請け=悪 ではなく、対等な関係であるべき
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ゆうき通信
こんにちは ゆうきカンパニーの坪内です。
仕事柄多くの中小製造業様からお話をお聞きします。
そこでよくお聞きする課題は、下請けからの脱却です。
大口の取引先に値上げ交渉ができず、数は多いが利益率が低い上短納期だったり色々な注文がつけられて社員たちも疲弊している。しかし売上の半分近くを占めていて断ることもできない。なんとかしたいといった感じのご相談です。
自社商品を作って下請けを脱却したという有名な成功事例をいくつかご紹介します。
船舶やクレーン車に使われる油圧部品の下請け工場が、その鋳造と切削加工城技術を活かして無水鍋を作り大ヒット。
機械や電機メーカー向けに鋳造部品を製造する下請け工場が、軽くて使いやすい鉄製のフライパンを作り大ヒット。
●記事 過去に学ぶ 今も納品2年半待ち“魔法のフライパン”誕生の軌跡
社員8人の仏具や花器の下請け工場だったが、錫100%の曲がる食器を作って大ヒット。
●下請け工場から、唯一無二のブランドに生まれ変わった「能作」
しかし今回私が言いたいのは、
下請け脱却のために自社商品を作って売りましょう!
ということではなく、
取引先に振り回されない自社の強みを持ちましょう。
ということです。
もちろん下請けではなく自社ブランド商品を作って飛ぶように売れたらそれはとてもいいことなのですが、
下請け=悪
だとは思っていません。
下請けでもいいけど、取引先が力を持っていてこちらは常に言うことを聞かないといけないという、主従の関係になってはいけないということです。
自動車なり家電製品であり、なにか製品を作る上で下請け会社は必要なわけで、なくなることもないと思います。仕事を依頼する会社と仕事を受注する会社は主従の関係ではなく、対等な関係であるべきです。もちろんできあがった製品が、みんなの手に渡るような手頃な価格になることは大切ですが、それが下請け企業が安く買い叩かれることによって実現した安さであってはいけない。安くするのであれば、技術革新などによって安さを実現できるようにしたい。
社員のためにもあまりにも、無理な安い値段を要求されたら、こんなに安い値段では受注できないときっぱり断れる会社になりたい。そのためには、その仕事を断っても他の会社から受注ができる力が必要です。自社の強みを知って、その強みを磨き、顧客に選ばれる会社になれるように、努力していかないといけない。
社員さんも自分たちの仕事にやりがいを持って働いていけるすてきな会社にしたい。
そしてそんな町工場を増やしていくために少しでも力になれたら
と思っています。
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